接種における注意点
インフルエンザワクチン接種前には、必要性や副反応についてよく理解することが大切です。
気になることがある場合には、事前に医師に相談するようにしましょう。
- 37.5℃以上の発熱を認める方
- 重い急性疾患にかかっている方
- インフルエンザワクチンに対し以前にアナフィラキシーを起こしたことがある方
- 他にも医師がワクチンを接種しない方がよいと判断した方
これらの方は接種できないことがあります。
アナフィラキシーとは、ワクチン接種後に起こる急激なアレルギー反応のことで全身の発疹や嘔吐、呼吸困難、むくみ、血圧低下などの症状が出て命に関わる可能性があるので注意が必要です。
今までにけいれんを起こしたことがある方、免疫異常を指摘されたことがある方、喘息と診断されたことがある方、鶏卵や鶏肉に対してアレルギーがあると指摘されたことがある方などはワクチン接種前に医師とよく相談する必要があります。
副反応・熱・卵アレルギー
インフルエンザワクチン接種後に、体に異常が出ることを副反応といいます。
注射した部分が赤くなったり、腫れたり、かゆみ、痛みを伴うことがありますが、かいたり叩いたりせずに保冷剤や氷で冷やすようにします。
咳や鼻水、倦怠感、じんましんなどの副反応が出ることもあります。
38℃以上の発熱を認めた場合には、首の後ろやわきの下、足のつけねを冷やして安静にするようにしましょう。
副反応は2-3日で治まることが多いですが、症状が改善しない場合には、ワクチンを接種した医療機関に相談するようにします。
重い副反応としては、アナフィラキシーショックが挙げられます。
一般的にアナフィラキシーショックなどの重い副反応は接種後30分以内に起きる可能性が高く、医療機関によっては接種後しばらく帰らないように指示をすることもあります。
アナフィラキシーショックでは、呼吸困難、発疹、むくみ、血圧低下などの症状が出て、命に関わることがあるので要注意です。
他の重い副反応としては、急性脳症やけいれん、肝機能障害、喘息発作、ギラン・バレー症候群などが報告されています。
インフルエンザワクチンは、鶏卵を使用して製造しているので微量ですが鶏卵の成分を含んでいます。
そのため、卵アレルギーのある方は副反応が起きる可能性があるので、事前に接種可能かどうか判断する必要があります。
体調や体質、皮内テスト、今までのワクチンに対するアレルギー反応などを総合的に判断して、医師が接種可能かどうか診断します。
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