その他合併症

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その他可能性のある合併症

昏睡状態

インフルエンザの合併症には、インフルエンザウィルス自体によるものと細菌感染によるものがあります。インフルエンザの合併症で最も多いといわれる肺炎は、インフルエンザウィルス自体によるものよりも、インフルエンザウィルスに感染した後に気道の粘膜が弱くなり、細菌に感染しやすくなって引き起こされることが多いと考えられています。

肺炎は合併症の中で死亡原因の約90%を占めます。
健常な人の場合には、インフルエンザの症状は約1週間で改善し、発熱の期間も3日程度です。
しかし、高齢者や基礎疾患のある患者さんの場合には免疫力が低下しているため健常な人よりも合併症を引き起こす可能性が高いです。
特に発熱期間が5日以上続いている場合には、肺炎を合併していることがあるので早めに医療機関を受診することが大切です。

 

他には、ライ症候群や心筋炎、急性筋炎、急性胃腸炎、中耳炎、副鼻腔炎などがインフルエンザに伴う合併症として知られています。
ライ症候群は小児に多い合併症で、咳や鼻水などの症状から3-10日後に嘔吐や悪心が起きます。死亡率が約40-60%と高く、昏睡になることもあります。
小児がインフルエンザに感染した後には、呼びかけに反応しない、いつもと違う言動や行動があるなどの症状がないか注意深く見守る必要があります。
心筋炎では、不整脈や心不全などを伴いますが軽症の場合には気付かれない可能性もあります。
急性筋炎では、筋肉に炎症が起きるため歩くときに痛いという症状が出ます。
自然に軽快することがほとんどですが、広い範囲の筋肉に炎症が起きると壊れた筋肉の組織が腎臓に悪影響を及ぼし、障害が出る可能性もあります。

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