微熱、および熱が出ないインフルエンザ感染者の対応
ウィルスや細菌に感染した後に高い熱が出るのは、正常に免疫がはたらいている証拠です。
そのため、 高齢者や心臓病、腎臓病、肺の病気、糖尿病などの基礎疾患がある方、妊婦などの免疫力が低下している状態ではインフルエンザに感染しても高熱が出ないことがあります。
また、インフルエンザワクチンを打っているため、体の中にある抗体が反応してインフルエンザウィルスの増殖が抑えられて高熱が出ていない可能性もあります。
実際に、15歳以下ではインフルエンザに感染していても発熱しない割合が10%以下であることに対し、65歳以上の高齢者では約40%といわれています。
つまり 、微熱や、発熱がない場合にもインフルエンザに感染している可能性があり、検査結果や症状によって診断することが大切です。
なぜかというと、インフルエンザが重症化することを防ぎ、周囲への感染を拡大させないようにする必要があるからです。
インフルエンザに特徴的な発熱がなくても、全身症状や状況から疑わしい場合には医師の判断で検査が行われます。
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