抗インフルエンザウイルス薬の特徴と副作用、費用、そのほかの治療薬

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種類(各治療薬はそれぞれどのような作用で効果を発揮するのか)

 

 

執筆者:大塚真紀

 

現在日本で使用できる抗インフルエンザウイルス薬は

  1. オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル)
  2. ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
  3. ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
  4. ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
  5. アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル)です。

 ※シンメトレルは、A型インフルエンザにしか有効ではなく、実際に使用されることは少ないので今回は最初に挙げた4剤を中心にまとめます。

 

 

ノイラミニダーゼ阻害薬

ウイルス検査

タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタは全てノイラミニダーゼ阻害薬とよばれています。
インフルエンザウイルスは、細胞内で増殖した後に細胞の外へ排出されます。
細胞の外へ出る時に必要な酵素のことをノイラミニダーゼとよびますが、4種類の抗インフルエンザ薬はノイラミニダーゼのはたらきを阻害することでインフルエンザウイルスの増殖を阻止します。
では、4種類の薬剤の違いは何かというと、服用方法です。
タミフルは内服、リレンザとイナビルは吸入、ラピアクタは点滴となっています。
また、タミフルとリレンザは5日間、イナビルとラピアクタは基本的に1回の服用でよいことになっています。
吸入剤は、小児や肺炎などを合併している方においては、うまく吸入できない可能性があり不向きとなります。
ラピアクタは点滴で投与するので、外来では第一選択になることは少なく、入院患者などに適しています。

 

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