感染後24時間以内に自覚症状

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インフルエンザA型の症状

インフルエンザの症状

執筆者:大塚真紀

 

咳、くしゃみ

インフルエンザA型の症状としては、突然の38度以上の発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感、上気道症状(咳や鼻水、くしゃみ、のどの痛みなど)が特徴的です。
風邪との違いは、高熱が出ることと全身症状が強いことといわれています。
インフルエンザの潜伏期は一般的に短いため、感染後24時間以内には悪寒、頭痛、倦怠感などの全身症状を自覚します。

 

体の中のウィルス量がピークに達する48-72時間後までには、38度以上の高熱、関節痛、筋肉痛、倦怠感、食思不振などの症状が出て、全身状態が急激に悪化することが多いです。
下痢や嘔吐などの消化器症状を起こすこともありますが、鼻水やくしゃみ、のどの痛みなどの上気道症状の方が多いといわれています。

 

健康な成人であれば、高熱は3-4日程度で治まります。
しかし、免疫力が低下している高齢者、心臓病や腎臓病などの持病がある方、妊婦、授乳中の方などの場合には高熱の期間が長引くことや、合併症である肺炎などを起こしやすくなるので注意が必要です。

 

乳幼児の場合には、インフルエンザによる高熱のため熱性けいれんを起こすことやインフルエンザの合併症で重症なインフルエンザ脳症を発症することがあるので注意深く経過をみる必要があります。


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